日本でも生協(生活協同組合)運動は盛んですが、韓国でもお母さんたちを中心に熱心に展開されています。ドゥレ生協、ハンサリム生協、幸福中心生協、iCOOP生協などがあります。ソウルから1時間の水原(スウォン)市に家族と暮らす鈴木あゆみさんは、日本人唯一のハンサリム生協理事として精力的に活動しています。
「ハン」は、“大きい、ひとつ、全体、一緒に”、「サリム」は“生かす”で、『すべての命を活かす、共に生きる』という願いがこもったハンサリム生協。その活動の一コマを教えてもらいました。
ハンサリム生協でも、新しい組合員向けに、料理教室や生産者交流会をしているのだけど、コロナの影響で室内の対面する集まりは全て中止。どうしたらいいかなあと考えて、ハンサリム生協で扱うものを8種類ほど厳選して袋に詰めた「福袋」的なものを準備することにしました。商品を使ってみた感想をSNS にアップしてもらうことになってます。
前日夜にタグのデザインをして、プリントアウトして、丸くハサミで切り抜くのを娘にも手伝ってもらい、ミーティングへ。地域運営委員さんたちとおしゃべりしながら袋詰め、各地域のモイム(サークルのような集まり)の紹介も入れて完成です!
袋の中身はこんな感じ。 本当は野菜やお豆腐などにしたかったけど、今回は個別包装になっているものをチョイスしました。
・PTCoopのフェアトレードのインスタントコーヒー
・国産麦を100%使ったじゃがいもラーメンと、小麦クラッカー
(ハンサリム生協では1988年から麦自給率(ここ数年1%)をあげるための活動を続けている)
・塩のかわりに、エビ、煮干し、昆布を粉末にして加工した子ども向け韓国海苔
・済州島のニンジンと無農薬トマトを使ったニンジントマトジュース
・いち生産者が独占して販売するのではなく、生産者同士が協力しあってコミュニティで育てたオーガニック緑茶
・韓国産有機栽培のお米と水だけで使ったパックご飯
・ キキョウの根と梨を煮詰めたエキスのスティック(韓国では喉の痛みに効くといわれている)
説明書も同封して、忙しくても、受けとった人がつながりを感じながら食べられるものを選びました。チャチャっと運営委員会議も済ませて、ハンサリム生協の食材を使って簡単ランチ。短時間だったけど、お互い元気をもらえるいい時間でした。
鈴木あゆみ
2005年第1回green&peace boatへ「ハチドリのひとしずく」のお話を広めるため、ハチドリ計画事務局長として乗船。その時出会った韓国人男性と結婚。福島原発事故をきっかけに、2012年から韓国へ移住し、2人の子どもと夫と都市でもできるスローな生活を日々模索中。ナマケモノ倶楽部理事、韓国ハンサリム生協スウォン理事、韓国自然の友研究所国際交流委員。「友産友消」の動画(youtube)の韓国語字幕も担当。
instagram: ayuhachidori
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