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執筆者の写真ナマケモノ事務局

メキシコのいのち豊かな森から・・・ せんだしお


こんにちは!日本は秋。空気が透明になりゆく季節ですね。


今、私はメキシコのベラクルス州に住んでいます。ハチドリコーヒーの産地、トセパンがあるプエブラ州のおとなりです。


ベラクルス州の農園で私は、いのちゆたかな森と、森と人を繋ぐコーヒーを育てようと、毎朝夜明け前から日暮れまで、子どもみたいに夢中であそび働く百姓の暮らしを送っています。


電気のない家で、鳥や虫、雨や風の歌に包まれ、いのちをいとしむ日々。先日からコーヒーの収穫がはじまり、明日からまた電気のない森暮らし。「ありがとう、ありがとう」って木々とお話しながらの幸福な時間です。


気候変動の影響はここも厳しく、冬から春にかけて厳しい旱魃があり、大地も草木もチリチリと日に灼かれ枯れていきました。雨を、光を、調和ある自然のめぐりを、すべてのいのちがすべてのつながりの中で健やかに育ち、めぐることを祈る日々。ともに渇きに痛み、ともに雨を喜び、噴出する緑に笑い踊る。自然とともに生きるということは、太古より、どんな文化であっても、祈りと感謝で日々が紡がれていくのだなと改めていとしさとありがたさに満たされて生きています。


メキシコではAMLO率いる現政権のもと、平和的な革命が進行中です。私が住んでいる地域でも、各村で「センブランド・ビーダ(Sembrando la Vida)」(メキシコ政府がが推進する森林農業をベースとした植林事業)が行われています。


メディアは権力奪回を目指す保守派勢力と利権で結びついていますので、日々マスメディアやSNSを通じた情報操作が続いています。それら現地マスメディアの報道を翻訳する海外メディアからは、もったいないくらい、ここで起きていることが伝わらないでいます。お金ではなく、人間と自然への愛と尊重を軸とした社会を実現しようと、日々奮闘が続いています。どれだけの血と涙が流されてきた上での歴史的な瞬間を私たちは生き、創造しているのかと、時間や距離を超えて同じ夢を見ている仲間たちとともに生きていることを感じています。


野にいる時間が長いのですが、また時間がとれたら、ここでの暮らしを投稿させてくださいね。


せんだしお

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