こんにちは、矢野宏和です。
きょうは、おすすめのDVDをひとつ。「足元の小宇宙 絵本作家 甲斐信枝と見つける生命のドラマ」(NHK2017年)というDVDです。観察、という行為の深さ、凄さを見せつけられました。
最近、私はよく、「エゴ」というものについてあれこれ考えます。私の日常において、起こってくる何かしらよくないもの、不快なこと。そんなこんなの原因となってくるものとしてのエゴ。それを何とかして、日々、快適に生きたい。その願いもまたエゴみたいで・・、考えてもよく分からない。 でも、じゃあ、エゴでないものが分かればいいのでは?そして、甲斐信枝さんの草木に寄せる観察を見て思ったのです。エゴの対極にあるもの。ひょっとしたら、それが「観察」なのかもしれない。 泣き叫ぶ子どもに、「うるさい!」と怒鳴りつけるのがエゴ。なぜ、泣き叫ぶのか、その原因を見つめるのが観察。森を見て、伐採してお金にしようとするのがエゴ。なぜ、森が森として成り立っているのかを見つめる。それが観察。 甲斐さんが草木を見つめる、その凄まじいばかりのエネルギー。それに名前を付けるとしたら・・。愛、しか思いつかない。さらに深く、もっと深く、そしてゆっくりと。エゴもまた観察の対象とすることができればいいのかも。 観察という行為の奥深さを実感させてくれる番組でした。
2021/5/7投稿 矢野宏和
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