こんにちは、矢野宏和です。
今日は、これまでにも何度かお伝えしてきたメキシコの国家的植林プロジェクト、「センブランド・ヴィダ」の取り組みについて、
アメリカのジョンケリーさん(気候変動問題担当特使)が現地を視察に訪れたということで作成した記事を共有させていただきますね。
下記はちょっと長いので、時間のあるときにでも、どうぞよろしくお願いします。
「センブランド・ヴィダ」を国家的植林プロジェクト
と表現するのに、私は抵抗を感じます。
というのも、森林農法をベースにした植林活動は、
これまでトセパン協同組合という市民の集まりに
よる実践をモデルにして、それを全国規模に広げ
ようとするものであり、決して国家だけによるも
のではないから。
また、「植林」だけを目指すのではなく、地域の
再生や森林農法という文化を取り戻すことを念頭
においているので、植林プロジェクトに限定され
るものではないと、私は思うのです。
今回SDGsの影響もあってか、ジョンケリーさん
が視察に来たわけですが、経済学者や社会学者、
自然科学の専門家など、様々な視点から、この
「センブランド・ヴィダ」の取り組みを調査して
その全体像を総合的に表現してほしい。心から
そう思います。
そして斎藤幸平さんにも、
ぜひともこの取り組みを届けたい。
「人新世の資本論」では、水や土壌、森などの
自然環境。電力や住居などの社会的インフラ。
医療や教育といった社会制度。
それらを、商品化されるのではなく、国有化される
のでもなく、社会的に人々に共有され、管理される
べき富としての「コモン(<共>)」と位置づけ、
その「コモン」を専門家任せではなく、市民が
主体的、水平的に共同管理していき、その領域を
増やしていくことで資本主義の超克を目指す、と
いうことが書かれています。
私自身、まだ上記の記述をよく理解しきれていない
のですが、「センブランド・ヴィダ」で実際に行わ
れていることと照合させながら読んでみると、なん
だか、その論旨にリアリティーを感じくるのでした。
私でも真似できそうなことなど、少しずつ取り入れて
いきたいと思います。
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