こんにちは、矢野宏和です。きょうは、うれしいニュースが届きましたので、共有させていただきますね。
となりのスーザン~私は畑で生まれました~
ネパール人のスーザンと働く日々
自宅出産で3人目の赤ちゃんを授かっていた同僚と、出産談義で盛り上がっていたときのこと。「赤ちゃんにとっては、自宅で誕生するのが一番ストレスないよね」と話していたところに、ネパール人のスーザンがやってきて一言。
「わたしは、畑で生まれました。」
「へ?スーザン、いきなり何を言い出すの。有機野菜のキャッチコピーみたいな」と、心の中で思い、直後、気づいた。
「スーザンのお母さん、畑で産んじゃったの?」と問うと、「ええ、集落の人たちと一緒に、野菜の収穫をしているときに急に陣痛がきたみたいで」とスーザン。
それで集落の女性たちが駆けつけて協力して、みんなで産声を聞いたのだという。私は深く唸るしかなかった。
スーザンと働きながら思うのは、彼が育った生活環境に満ちている地域性、人と人のつながりの豊かさだ。私はいつも圧倒されている。
深く落ち着いた、彼の人柄。そして立ち居振る舞い。細やかな気遣い。異国の地で、文化の違いも乗り越えて立派に働くスーザン。そんな彼の姿から、彼を育んであろう、安心感に満ちたコミュニティの気配を、私は感じる。
「1人の子どもを育てるには、ひとつの村がいる」というアフリカのことわざがあるが、スーザンはまさに、まるごとひとつの村に見守られて、育ってきたのだろう。
そして、今日。そんなスーザンと日本人の奥さんの間に赤ちゃんが生まれたというニュースが、私にも届いた。
「おとうさん」と、呼ばれるスーザンが、今度は新しい生命を見守ることになる。素晴らしきこの世界にようこそ!と、両腕を広げることに、さすがに私は躊躇してしまうけど、それでも祝福の気持ちは、あふれ出てくる。
希望の存在そのものとしての、君。
名前はまだ聞いていないんだけど、会うことを楽しみにしています。
追伸:じーじとは呼ばせない・・・。
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