2019年8月24日〜25日まで、全国で初めて「友産友消」にまつわるイベント「トモトモまつり@郡上」が開催されました。場所は、岐阜県郡上市で活躍する起業家やネットワーカーたちが集う「HUB GUJO」。参加者は、登壇者&スタッフ合わせて約40名となりました。今回は、「HUB GUJO」の理事長である赤塚良成さんと、ナマケモノ倶楽部の共同代表であり、(有)スロー代表の小澤陽祐の共同主催です。
初日の午後からは「トモトモトーク第1部」と題して、ものづくりに携わる「食文化」と「ものづくり文化」の2チームに分かれた7つのグループの代表者たちが登壇。ものづくりへの思いや、事業パートナー&顧客とのつながり方をプレゼンテーションしながら、水の都とも呼ばれる「郡上」での活動ならびに土地や住民との関わり合いなどにも話が広がりました。
最初に話してくれたのは「みらいの八百屋」。農家・料理人・イベント企画人など、様々な立場の人たちが「八百屋」の一部を担い合い、みんなで野菜を町の人たちへと届けています。まさに「友産友消」そのもの。まだ立ち上がったばかりですが、市内6か所の生産者たちをつなげて積極的な活動を始めています。“猟師は里山保全者だっ!”を合言葉に、狩猟の現場から里山の調査や技術を伝える学校、商品の企画・販売、エコツアーを開催する「猪鹿庁」も、熱い活動報告をしてくれました。
小澤の旧友&取引先でもあり、神奈川県横浜市にてオーガニックレストラン「南青山 野菜基地」を展開する代表・中通ヒロキさんも、普段から実践している全国各地の生産者との「友産友消」を紹介。笑いを交えながら経営の話を聞かせてくれました。「ものづくり文化」チームからは、郡上の水を使って「郡上発!水出しコーヒー」を提供する小澤から郡上と千葉での2拠点にまつわる話が。
檜にこだわって郡上の下駄文化を伝える「郡上木履」の諸橋有斗さんからは、新規参入者がいかに地域と交わっていくかの体験談が語られました。科学の力を子どもたちに教える「郡上ロボットクラブ」主宰・宮崎倫明さんは、郡上に移住してきた経緯も交えた活動報告を。そして最後は、赤塚良成さんが、自身のプロデュース「郡上おどりうちわ」の商品開発秘話をご披露してくれました。
初日の夕方からは、参加者が3つのグループに分かれ、郡上の町を歩きながらの散策タイム。それぞれに町の文化を堪能した後は、みんなで揃って夕食をいただきました。夜は参加者全員で、江戸時代から続く日本三大盆踊りのひとつ「郡上おどり」を踊りながら、さらに交流を深め合いました。
翌25日は、「郡上の朝ごはん」をいただきながらのスタート。季節の地場野菜を中心につくられた料理(食材仕入先も郡上のトモトモネットワークから!)に舌鼓を打ちながら、「トモトモトーク第2部」では、「郡上エネルギー」を運営する小森胤樹さん、そしてアウトドア・アクティビティを郡上で展開する「アースシップ」代表の水口晶さんの両人が、地域の循環や自然体験を通した郡上との関わり合い(2人ともに移住者)を語ってくれました。
「トモトモまつり@郡上」の最後は、参加者のシェアリングと、主催者からのご挨拶。13:30をもって、すべてのプログラムが終了いたしました。今回のイベントでのいちばんの収穫は、「友産友消」という考え方を共有できたことと、そして、参加者全員が「つながる」というキーワードで気持ちがひとつになれたことだと思います。まだまだ始まったばかりの「友産友消」ムーブメントですが、「これで全国をつなげられる!」という確かな手応えを感じることができた2日間でした。
主催してくれた郡上の皆さん、地元だけでなく、遠くは関東からも集まってくださった参加者の皆さんに、心から感謝したいと思います。ありがとうございました。次は、どこで「まつり」が開催されるのか、今から楽しみです。
文責/ナマケモノ倶楽部 事務局 鈴木七沖
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