矢野宏和2022年2月22日しあわせな町の風景に~見知らぬ中学生男子との間で~ 矢野宏和それは、今では二十歳となった長男ソウタが、まだ乳母車に揺られていた頃の話。田んぼ脇の小道を、妻かおりがソウタを乗せた乳母車を押して歩いていると、向こうから見知らぬ中学生男子がひとり、近づいてきた。 そして、すれ違いざまに、ソウタを見て、ぼそっと一言。「お、かわいい」と。これ...